本文のショートカット メインメニューへのショートカット
閉じる

適用分野

HOME > 適用分野 >

Pharmaceutical Industries

Pharmaceutical Industries / Tocopheryl acetate

界面活性剤フリー点眼液の製剤(D-α-Tocopheryl Acetate、ナノエマルジョン)の製造

多くの薬物はPK(Pharmacokinetic)、PD(Pharmacodynamic)、そして生体への利用率が低く、
毒性などの理由で臨床での適用に制限がある。このような短所を克服するために様々な形態のナノ医薬品が研究されており、
市場規模も2018年には270億ドルで、2025年まで492億ドル(年平均7.3%の成長率)に成長するものと予測されている。

ナノ医薬品は、薬物を物理的にカプセル化するナノ粒子(Nanoparticles)、化学的に伝達システムに付着する免疫複合体
(Immunoconjugates)、そしてオイルと水のコロイド分散液が薬物伝達システムとして作用するナノエマルジョ
ンなどに分けることができる。

ナノエマルジョンは、AstraZeneca、Novartis、Hoffmann-La Roche、AbbVie、Biofrontera AG、Ocugen Incなどのグローバル製薬会社を
中心として研究が進められており、ナノ医薬品の8%の比重を占めている。

- 「ナノ医薬品の産業現況」 Bio Economy Brief May 2020. Issue 82:韓国バイオ経済研究センター -


集束超音波乳化・分散技術(FUST)を利用してナノ医薬品(Nanoemulsions)を製造する際のメリット

  • 一般のエマルジョンに比べDrug Loadが向上
  • 医薬品製剤の安定性が向上(エマルジョンの相分離を防ぐ)
  • 薬品の粒子のサイズが小さく、Filter(滅菌)などの工程での損失を最小化
  • 有機溶媒や界面活性剤などを使わないので毒性が低い

界面活性剤フリーの D-α-Tocopheryl Acetateナノエマ ルジョンの製造

  • 成分 : D-α-Tocopheryl Acetate(0.5~1%)
  • 溶媒 : 脱イオン蒸留水、その他の乳化剤未添加
  • 界面活性剤フリー点眼剤の製剤(エマルジョン剤形)の製造
  • 製造方法 : 集束超音波方式(Nano-Emulsification)

分散の均一性、製剤の安定性評価

  • 測定機器 :  CytoViva (Enhanced Dark field Microscope)
    Nikon Eclipse 50i(PL(偏光)フィルター/ Olympus、U-PO))
  • 評価 : 不均一な分散

商用点眼製剤品の顕微鏡での観察結果

  • 測定機器 : CytoViva (Enhanced Dark field Microscope)
    Nikon Eclipse 50i(PL(偏光)フィルター/ Olympus、U-PO)
  • 評価 : 均一な分散 / 製剤の安定性が保たれる

集束超音波を利用した界面活性剤フリーTocopheryl Acetate乳化液